「婚活」という言葉があります。
文字通りに「結婚活動」の略ですが、もともとこのような言葉には、辞書にもなかった。
大学生等の就職活動のことを「就活」と言うことに見立てて社会学者提唱した造語で、出版マスコミによって一般に広まりました。
このような言葉が流行して一般語としても定着することは、逆説的にいえば、現代において「婚姻」が困難な時代になっているということを反映しているかもしれません。
日本の婚姻=結婚の実態では、“結婚できないけれどしたい”という男性も女性も多くなってそれををサポートすることが必要ではないか、という危機感のメッセージともいえます。
少子化対策などを背景として、結婚活動の支援に取り組む地方自治体や企業も出てきています。また、結婚活動関係のビジネスが活況している一方で、便乗した悪質商法まで発生しています。
まさに現代は「婚活」ブームということかもしれません。
しかしながら、このようなブームに対する、批判も警鐘も一部には出ています。
マスコミや有識者達が婚活ブームを煽り、「必ず結婚しなければならない」や「結婚しなければ孤独死が待っている」と不安にさせ、それをストレスに感じていている人達がいるという「婚圧」になっているという批判があります。
また現代で、女性が自分を磨く努力をすることは、従来の男性の社会的地位や経済力などを身に付けることでもあり、それが逆に女性の結婚可能性が遠のかせてしまうという矛盾に、自立した女性が悩んでいるという指摘があります。
その一方で、女性は金融危機や不況などを原因とした就職活動への絶望もあり、専業主婦を選ぶ志向も高まっています。専業主婦を望む女性が増えて、専業主婦を養える経済力を持つ男性は減少していることが、「婚姻」を困難にしている原因との指摘もあります。
「婚姻=結婚」に対する、社会的な規制、家同士のしがらみの圧力といった、不自由度は格段に敷居が低くなっている一方で、むしろ現代は困難になっているという皮肉な状況があります。
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